昨夜は同僚の病院にて、恒例の定期超音波実習でした。

埼玉にある日本小動物医療センターの画像診断医、戸島先生による実習です。

今回も復習に始まり、スライドや動画での様々な症例による講義など、熱く濃い夜を過ごしました。

教科書には載っていない知識と技術が満載の戸島先生、この日も日中10頭以上の腹部超音波をやり続けたそうで、まさに画像のスペシャリストです。

こう見えたら疑うのはコレかアレしかない、アレの出し方はこうやるのがコツ、もっとこうするといい、ああする方がいい。

 

私が埼玉所沢で勤務医をしていた頃は、現在のようなスペシャリストや指導医は本当に少なく、学ぶ術は職場の先輩や教科書がメインでした。

その頃近くで開院したのが当時のがんセンター。腫瘍科認定医によるがんの専門病院。衝撃でした。センター長の小林先生には直接お世話になった事もありました。

今では医療センターとして、また夜間救急病院としても機能するスペシャリストを揃えた大病院です。その中で勤務するお二人のスペシャリストと、それぞれ定期夜セミナーを受けさせてもらっています。ありがたい限りです。

 

所沢で激務だった若い頃、たまに有給休暇を取って自腹で参加する学会では疲れと寝不足で(しかも難しくて)居眠りしてしまったり、勤務中の休憩時間に教科書を開いてはいつの間にか枕にしていたり・・・。学ぶ事が多過ぎて、教科書は難し過ぎて(活字は苦手です)、先輩は怖過ぎて(優しい先生も沢山いました)、今の方が恵まれていると思ってしまいます。

少人数の実習形式だったり、テンポ良く分りやすく指導して下さる講義だったり、今では学ぶ機会にも恵まれつつ、教えて下さる先生方にも恵まれていると実感しています。

ブログ中も我関せずの動物たち。

また、くまの私物を持ち歩くみも。

くまには一生好かれないでしょう。