毎年この季節になると市から届く狂犬病予防接種のおハガキ。日本では飼い主の義務として法律で定められています。

でも何故、愛犬への接種が国で義務になっているのか?うちの子は咬まないし、うちの子は他の犬と接しないし、日本に狂犬病なんて流行ってなし・・・。

疑問や不満は皆さまそれぞれお持ちかと思います。確かに、今は狂犬病を打つ必要なんてないかもしれません。でも、打つ必要がないと思えるほど狂犬病ウィルスの撲滅が続いているのはこの法律のお陰なんです。お隣の国々では毎年狂犬病で人が亡くなっています。それも結構な数です。そう。狂犬病は人をほぼ100%殺してしまう伝染病。だからこそ法律で義務付けられているんです。日本でもみなさん感染して亡くなっていた時代があります。私が生まれる少し(いやもうちょっと)前まで。もちろん、感染したわんちゃんも助かりません。

因みにもし1年以内に予防接種を受けていない愛犬が他人を咬んでしまったら、手続きは非常に面倒です。まずは最寄りの保健所に連絡し咬傷届を提出、犯行に及んでしまったわんちゃんは動物病院を受信し隔離して狂犬病ウィルスの抗体価検査をし、検診証明書の発行を受け、咬まれた方には咬傷被害届を保健所に提出して頂く。。。。

とにかく面倒臭い事になります。法律を守って、年一回の狂犬病ワクチンを接種する事がご家族の安全のためにも、日本の安全のためにも、万が一のトラブルのためにも、確実ですね。

隣国から狂犬病ウィルスが入国してしまっても人も犬も感染しないためには、飼い主の皆様の心掛けがとても重要です。4月から6月までが国で定める狂犬病予防接種期間です。

病院では一年を通して接種可能です。

 

そんな私は実は昔、咬まれた経験が・・・。(いえ、この職業についてからは何度もですが☺)

小学生の時、友人達と深大寺のダルマ市に行く途中、知らない家のお庭にいた可愛い柴犬ちゃんを見つけ、門の間から手を入れてなでなでしていました。一緒にいた友人が「怖い〜!」と叫んで私のそばをぴょん、と離れました。次の瞬間、危険と感じたのか柴ちゃんは急に目付きが変わり、私の手をガブッと咬んで放しませんでした。そのまま、絆創膏を貼ってダルマ市へ。

人混みの中で、出血が止まらず血を流しながらダルマを見ている私を見た警察官の方々が驚いて、そのまま待機中の救急車に乗せられ病院へ運ばれちゃいました(^_^)

子供なりに狂犬病の検査を受けるべきか病院で聞いた記憶があります。お医者さんは、大丈夫よ、と一言。面倒な手続きは何もせず・・・。

どう考えても、悪いのは一方的に私自身。トラブルにもならずに、保健所にも連絡せずに、何事も無く無事に(?)済みました。

P.S. その後も柴犬ちゃんは大好きな犬種の一つに変わりはありません。賢くて忠誠心があり、何と言っても同じ日本人。言葉の壁を感じません。

そんな油断ばかりしているから。。。。相変わらず、懲りてはいないようです(^ ^)  因みに、この子達はみんなとっても良い子。決して咬んだりしません♡