この季節、野良ちゃん達の繁殖シーズンです・・・。はい。勤務医の頃から、毎年必ず経験してきました。

野良の子猫が増えただ、里親募集だ、病院の裏口に捨て猫だ、妊婦猫捕獲したから避妊手術だ etc・・・。

一番辛かったのはやっぱり、妊娠後期の野良ネコちゃんの避妊手術。

出産前に捕まって良かった~と、野良ちゃんを捕獲してくる餌やりさん、手術予定が埋まっていて数日先まで避妊手術できないとお伝えすればその間に生まれちゃったら困るからと、夜の手術を受けたりしていました・・・。

産まれてしまっても引き取り手がいないし、野良を増やすわけにはいかないからという理由で、その短すぎる生涯を絶たれる胎児・・・。

耐えられない仕事です。動物を助けるために選んだ仕事なのに、命を奪うなんて。

じゃあ、その都度胎児を取り上げて全頭育てて、その後全頭飼うか里親を探せるか、と言われたら、無理があるのも事実です。スタッフ皆、そんなシーンに出くわすたびに葛藤しました。誰か飼えない?授乳できない?母猫に産ませて育てさせてそのあと捕獲して避妊手術じゃダメ?何とかできないの??

以前の勤務先では、スタッフも多いからか、裏口に子猫が捨てられていたことも何度か経験しました。きっと助けてもらえるだろうと、お手紙まで添えてあることも。

「この子達をよろしくお願いします」

その都度仕事の合間を縫って交代でミルクをあげたり、チラシを作って里親を探したり、交代で連れて帰って世話したり、居候猫として院長に内緒で飼い続けてみたり・・・。

スタッフの飼い猫となったり、引き取ってくれる飼い主さんも現れたりと、救われる命。

 

私も、大学一年の頃、へその緒がついたままの赤ちゃん猫を飼い、20年間一緒に暮らしました。

そして現在当院でも、元野良出身の居候くまがいます。看護師2人の家にはそれぞれ引き取られた、野良猫たちがいます。

オレくま。これオレの友達、丈志郎。

ぼく、野良出身の絵斗(カイト)。心ある女性に助けられ、ここで皮膚病治してもらって両目の手術もしてもらった。今は看護師の家でべったり甘えん坊。

私たち姉妹は野良のママから生まれたけど、育児放棄されちゃったの。ボランティアさんに助けられてここに来たの。くまパパを追いかけるのが好き。でもすぐ隠れちゃう。今は看護師ママと暮らしてる♡

当院では、幸い、妊婦野良ちゃんの避妊手術希望はまだ受けておりません(受けたくありません)。

子猫ちゃんの捨て猫もありません(あってはいけません)。